昨日に引き続きホラー。本日は「都市伝説 長身の怪人」と「ナイトライト-死霊灯-」の2本。
まず「長身」の方ですが、これはとあるテレビクルーが突然失踪した一課の家を取材したときに残されたビデオテープを見つけ、それを見たところ、単なる失踪や夜逃げとは違うと確信するのですが、彼らの身に恐ろしい現象が起こり始める、というもの。
長身の男が殺しに来るとかいう都市伝説は全米に流布しているようですが、それをベースにした作品です。ただ、根が都市伝説なので、長身の男の正体もわからなければ、助かる方法もわからず、結局主人公たちも全員やられ、長身の男は次なるターゲットを追っているという結末。
続いての「死霊灯」は悪霊が住むと言われ、そこへ入ったら生きてでてきた人はいないと噂される森を舞台にしたホラー。これってまるっきり「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の亜流、二番煎じではないでしょうか? 森の中に教会があって、そこへ逃げ込んでも救いにはならず、結局みんな殺されるってところまで。
「ブレア」では続編は姉の失踪の謎を追う弟の物語になっていましたが、本作は、自分が冷たい態度を取ったためにこの森で自殺した級友のことがトラウマになっている少女が主人公です。この森に住み着いているのが自殺した少年の怨念なのか、単なる悪霊なのか、そのあたりの判別はストーリー中では明かされませんが、たぶん後者なのでしょう。
さて、本日干渉した2作品はどちらもハンディービデオで撮影されていたフィルムが偶然見つかって、というスタイルの作品。パラノーマル以来、この十数年、流行っていますね。あたしも何本か見ていますが、結局、あんな極限状態でもカメラを回し続ける、自分の身の安全よりもカメラが回っていることが大事という設定が強引すぎて付いていけません。
普通に考えたら、あんな状態でカメラを持って逃げ回るなんて嘘でしょ? それに手から滑り落ちても、都合よく主人公たちなり悪霊などが映るような角度になっていたりして、たいていの機械は落としたショックでストップしてしまうのではないでしょうかね?百歩譲って暗い森の中ではカメラの照明が懐中電灯代わりになると言っても、その理屈が通じるのは最初のうちだけだと思うのですけど。
それにしても、WOWOWで放映されるホラー映画ってものすごく差がありますね。面白い(?)というか、これぞ傑作というホラーが放送されることもあれば、「これのいったいどこが怖いの?」というものまで。まあ、あたしみたいにB級、C級ホラーファンもたくさんいるから、これくらいでよいのですかね? 一流作品ばかりでは放映権料を買うのに金がかかってしょうがないでしょうし。たぶん、こういうB級と抱き合わせで購入しているのかも知れませんね。