見たことある?

暑い夏には怪談、とは昔から言われますが、だからということで、録っておいたホラー作品を鑑賞。まずはこちら。

サイレントヒル」です。ゲームが原作の映画であるということは知っていましたが、ゲームはやったことも見たことも、どんなゲームであるかということすら知りません。まあ、結論から言えば、それでも映画の鑑賞には支障はありませんでしたが。

夢遊病の娘が時々口にする「サイレントヒル」という街が実際に存在するということを知った母親が、娘の病気を治療する手がかりになるかもしれないと、その街を訪れるわけですが、そもそもそこへ行ったからといってどんな解決になるのか、素人でも疑問を持ちそうな流れですが……

とりあえず、その街へ到着するのですが、そこはゴーストタウン。かつて街を襲った大火災により多くの人が亡くなり廃墟となったそうで、街の地下では今も石炭がくすぶっているのだとか。つまりは炭鉱町だったということですかね。そして、一時は栄えたものの、その後は寂れてしまった、日本にもありそうな設定です。

さて、あらすじをざっと書いてしまうと、この町には今も住んでいる人がいて、カリスマ的な初老の女性に率いられています。そして主人公の娘というのは実は幼女で、かつてこの町で魔女とされ、火あぶりにあった女性が産み落とした子供(の子供だったかな?)なわけです。これで、一応、娘がサイレントヒルという名前を口にした理由がわかりました。

ところが、街の人たちはその娘をも魔女だと見なし殺そうとします。まあ、魔女の娘なんですから魔女と見なすのは当たり前ですよね。が、母親が体を張って娘を助けようとするというストーリーです。主人公は、火あぶりにされた魔女の力を借りて、街を支配する人々を血祭りに上げ、最終的には娘を助けることに成功したわけです。ただ、娘を助けるためとはいえ、魔女(本当に魔女であったのか、それとも濡れ衣であったのかは作品中では明かされません)とタッグを組むなんて、この母親、悪魔に魂を売り渡してしまったのでしょうか? それに、あそこまで残酷に街の人を殺さなくても(殺したのはあくまで魔女、つまりは魔女の復讐に主人公が手を貸したわけ)よかったのではないか、とも思います。

そして、娘を連れて主人公はマイホームへと戻るのですが、ここでパラレル・ワールドが展開し、主人公と娘は夫の待つ世界へとは帰れない状態で映画は終わります。自分たちが別の世界へ来てしまっていることに主人公は気づいたのかどうか、それすらも定かではありません。魔女に魂を売った時点で、あちら側の人になってしまったのか。ゲーム的にはこれでいいのでしょうか? 夫はなんのために存在していたのか……

続きましては、こちら。

ホーンティング」です。見始めてじきに「あれ、これ見たことあるんじゃないかな」と感じましたが、とりあえず最後まで鑑賞。結論から言うと、一度見たことありました。

ストーリーは不眠症の実験と称して集められた主人公を含めた三人の男女が、人里離れた装飾過剰な屋敷で恐怖体験をするというもの。その屋敷はかつてその一帯を支配した男性が建てたもので、妻を娶り子供と仲良く暮らそうと発てたものですが、産まれてくる子供はすべて死産で妻も自殺、という曰く付きの屋敷です。なおかつ、その屋敷では男性が近隣の子供を連れて来ては屋敷に閉じ込めて殺すということが行なわれていたらしいのです。

主人公には殺された子供たちの声が聞こえ、おびえながらも勇気を振り絞って、死んだ後もこの屋敷を支配している男性に立ち向かうという内容。なんで主人公がそんなことをするのかと言えば、実は男性の妻が最後に産み落とした子供の孫が主人公であるという血のつながりがあったわけです。

そのあたりの事情が、偶然のような感じで主人公の知るところとなるのですが、最初のうちは明らかに主人公の妄想の世界のように描かれ、そのうちそれが本当に起こっている話だと他の人々にも理解されるわけですが、時既に遅しです。何人か犠牲者が出てしまいました。

結局主人公は、この屋敷を支配する、自分の先祖を退治し、囚われていた子供たちの魂を救い出し、自分も死んでしまうわけですね。なんか、ちょっと後味が悪いです。