台湾華語は大人気

相変わらず『今日からはじめる台湾華語』が人気です。よく売れています。そもそも台湾華語自体が人気なようで、とうとう『デイリー日本語・台湾華語・英語辞典』という辞典まで発売されました。

 

この数年で一気に「台湾華語」を標榜する書籍が増えましたが、ザッと上げると『台湾華語&繁体字練習帳』『街ぶら台湾華語』『小道迷子の知ってトクする台湾華語』『おいしい台湾華語 好吃!台灣』『小道迷子の 台湾からようこそ日本へ〜台湾華語でおもてなし〜』などがありますがそんな中でもあたしの勤務先の一冊はよく売れていると思います。

 

  

これだけ出ている中で、なんであたしの勤務先の本が売れるのか、決して安いわけでもないのに、と思っていたのですが、他社の本をよくよく見ますと、台湾の注韻字母できちんと教えるタイプのものがほとんどないということに気づきました。大陸のピンインを使っている教材もありますが、やはり台湾の中国語を学びたい人にはピンインでは受け入れられないのかも知れません。

さて、「台湾華語」ですが、これは「台湾の中国語」ということで、本屋で見かける「台湾語」ではありません。むしろ大陸でも使われている中国語の標準語に近いものだと思っていただいた方がよいでしょう。

ですから、本屋で語学書の棚の端っこの方に、アジア諸外国語としてタイ語、ベトナム語、フィリピノ語と並んでいる中の「台湾語」のところに置かれるよりは(←こういう書店さん、多いです)、普通に中国語の棚に並べていただいた方がよいのかも知れません。中国語の中に広東語、上海語、台湾語などと分かれている本屋では台湾語の中に置かれていることが多いですが、これも台湾語ではないので正しいのかと言われると違いますし、しかし、台湾に興味があるからあえて台湾華語を学ぼうとしている人なら台湾語もマスターしようと思っているでしょうし、難しいところです。