あるようで探してみるとなかなかない本

今朝の朝日新聞に載っていました。

日本詩仏訳のこころみ』の著者、イヴ=マリ・アリューさんの訃報です。

 

タイトルからわかるとおり、本書はフランス詩を和訳したのではなく、その逆です。日本の詩をフランス語に訳したものです。こういう本ってありそうで、実は意外とないもので、時々問い合わせがあります。(仏詩→和訳なら『フランス詩のひととき』があります!)

たぶん、問い合わせをしてくる読者の期待としては、本書のサブタイトルにある「朔太郎・中也・太郎・達治」以外の詩人の仏訳解説本は他にありませんか、というものでしょう。原著者が他にも著作があるのか知りませんが、確かに詩が好きであれば、もっと他のも、という気になるのも理解できます。