フェアの取っかかりとして、いろいろと広がりそうな……

土曜日の朝日新聞読書欄です。

 

岩波新書の『ライシテから読む現代フランス』が取り上げられていました。同書のキーワードは「多文化共生」になるのでしょうか? 確かに、さまざまな価値観を持った人が一緒に暮らすことの難しさを感じさせる、考えさせる本でした。

ただ、このところのあたしの読書傾向が影響しているのかも知れませんが、「ライシテ」の問題は『ポピュリズムとは何か』『イスラーム主義』といった方面とも繋がるようなテーマではないかと思いました。

 

ヨーロッパのポピュリズムがイスラーム排斥に繋がりがちな点も気になりますし、政教分離はどういう解決方法、落としどころがあるのかわかりませんし、そもそも西側諸国はイスラームを正しく理解できているのだろうか、そんな疑問もあります。

書店店頭で「多文化共生」と言うとやや理屈っぽく聞こえてしまい敬遠されそうですが、ポピュリズムやイスラームなどと絡めると、日本人にとっても身近なテーマになってくるのではないでしょうか?