マット・デイモン主演で「ダウンサイズ」という映画が公開になります。
人類を救うために小さくなる、ということらしいですが、「それがどうして人類を救うことになるのか?」という気もしますが、まあ、いいでしょ。
で、この映画のことを知ったとき、思い出したのが、『ミニチュアの妻』です。こちらも人間が小さくなってしまうお話です。
簡単にストーリーを紹介しますと、夫は様々なものをミニチュア化する仕事をしています。小さくすればいろいろと扱いやすくなる、ということらしいです。が、何の間違いか、自分の妻が小さくなってしまいました。もちろん、彼は小さくしたものを元に戻す方法も知っています。しかし、それには何種類かあるミニチュア化の方法がわからなければなりません。自分の妻はいったいどの方法で小さくなってしまったのか!
仕方なく、夫は妻が小さくなった方法がわかるまでは、せめて快適にミニチュア生活を送れるよう、部屋からベッド、家具などの調度品を妻の大きさに合わせたサイズにミニチュア化します。ちょうどシルバニア・ファミリーの家や家具をイメージしていただければよいでしょう。
妻のため快適な生活が送れるように用意をした夫に対し妻が採った行動は……、というお話です。いや~、心温まるファンタジーな夫婦愛の物語を予想しながら読んでみてください。きっと後半の展開に驚くはずです。
ちなみに、この『ミニチュアの妻』は、上述のタイトル作を含む、奇想天外な短篇集です。面白さ抜群です。未読の方は是非!