『観応の擾乱』を読んでいます。
室町時代初頭の尊氏と直義の争い、ということですが、学生時代に日本史の授業で習った記憶がないんですよね。あたしたちのころは必須項目ではなかったのでしょうか?
で、尊氏には直義という弟がいたことは知っていましたが、仲が良かったのか悪かったのか、よくわかりません。しかし、歴史を繙くと兄弟の争いというのは多いものですね、中大兄皇子と大海人皇子、頼朝と義経、家光と忠長、骨肉の争いが絶えない気がします。
あるころから長子相続が主流になりましたが、日本の古代においては兄弟相続が結構多くて、兄弟で相続すると次の代は兄の息子へ行くのか、それとも弟の息子へ行くのか、そんなところに周囲の思惑も絡まってお互いに争うようになるのでしょう。
もちろん、秀吉と秀長のように協力して政権運営を行なった兄弟もなくはないですが、全体的には争ったパターンの方が多いのでしょう。
で、思い出したのが、宋の太祖と太宗兄弟です。『独裁君主の登場 宋の太祖と太宗』なんて本も読んだことがあります。
この二人も仲が良かったのか悪かったのか、ちょっとわかりにくいところがあります。弟が兄を巧く担いだのか、兄が担がれている振りをしていただけなのか、あたしにはなんとも判断が付きかねます。
ちなみに、あたしが読んだのは上の写真の右側、新書サイズの方で、現在は絶版ですよね? 左側の単行本サイズに生まれ変わっているようです。