あたしの勤務先は、今日からではなく明日から仕事始ですが、朝の情報番組は今日から通常放送のところが多いようですね。一般企業は、特に小売りのサービス業でもない限り、明日からというところ多いのではないでしょうか?
さて、その朝のテレビ番組、見ていますと司会陣が「あけましておめでとうございます」と挨拶をするのは当たり前として、出演者同士で「今年の目標」とか「新年の抱負」を語り合っているのが目に留まります。若いアナウンサーですと「きちんと原稿を読めるようになりたい」といった初々しい目標を披瀝する人もいますが、まあ、皆さん、そうやって目標を持って新年を迎えているのだなあと思います。
振り返ってあたし、新年の目標とか抱負を持たなくなってどれくらい経つでしょう。学生時代は学校の書き初めなどで書かされた記憶もありますし、「成績アップ」や「受験合格」といったわかりやすいものがあったので意識することもありませんでしたが、社会人になるとそういうものがなくなってしまい、あたしは特に抱負を持たずに生きてきました。
そもそも実現不可能な目標を持っても虚しいだけですし、そのために無理な努力をするのも性に合いません。それでも社会人になってしばらくは「今年こそ結婚するぞ」と誓いを立てていましたが、そのために何か努力をしたかと問われれば、してませんと答えるしかありません。だって、結婚するための努力って何をどうすればよいのでしょう?
結婚相手紹介所に入会すればよいのでしょうか? 先立つものがありません。パンフレットを見たことがありますが、それで成功するかわからないものに、あれだけの金額を払う気はさらさらありません。
「好きな人とかいないの?」と聞かれることもありますが、これも実際に見回してみるといないものですね。職業柄、女性と知り会う機会はたくさんあります。職場の女性を除いても、営業先の書店という場所は女性の比率の高いところですので、毎日のように女性とお話ししています。よくある「女性と知り合うきっかけがない」という環境とは真逆と言えるかもしれません。
ただ、女性と接する機会が多いことと、恋人や結婚相手が見つかることとは別ものです。いや、恋人や結婚相手を見つけたことのないあたしが言っても説得力がありませんが、日常の中でどうやってそういう対象を見つければよいのでしょう?
とはいえ、この業界、そうでない人も大勢いますが、意外と業界内で結婚している人が多いのも事実です。書店員と出版社員、書店員と取次会社員といった組み合わせはよく聞きます。こういう人たち、どうやって仲良くなって恋人や結婚という道筋に進んだのでしょう? たぶん最初に出逢って挨拶や名刺交換をするところまでは、あたしも全く同じだと思いますし、その後仕事で何度も接する機会があるというのも変わらないと思います。問題はそこからです。結婚にこぎ着けた人とあたしとでは、そこから先、何が違うのでしょうか?
いや、もしかすると、ファーストインプレッションから違っていたのかも知れません。出逢った瞬間にビビっと来ていたわけでもないでしょうが、やはり恋人になる二人というのは出逢った瞬間にお互いに何か感じるものがあるのでしょうか?
何か感じるものだったら、あたしにだってあります。ただそれはほぼ間違いなく「この人とは仲良くなれそうにないなあ」という予感ばかりですが、そういうネガティブな予感ならしょっちゅうです。
とまあ、そんな一年の目標や抱負も、いまでは考えなくなって久しいです。すべては時間が解決する、結局何をしたって、いまある自分に行き着くだけ、そんな諦観で生きているのがここしばらくのあたしです。
とりあえず、2018年に入って、2017年が完全に終わったわけですから、2017年の忘年会をやりますか?