名前だけは聞いていたものの見たことのなかった映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、先日、WOWOWで放送されたので録画しておき、この正月休みに視聴しました。続編となる「ブレア・ウィッチ」ともども。
今となっては亜流が大量に作られている手法ですが、当時としてはとても斬新だったのでしょう。しかし、自分たちで撮っているという形式なので、肝心な魔女だか悪霊だか知りませんが、それがまるっきり映りません。もちろんスピルバーグの「ジョーズ」のようになかなか登場させないで恐怖を煽るというのアリでしょうが、本作の場合、やはり何が起こっているのかわかりにくいのが最大の欠点ですね。まあ、モキュメンタリー作品はどれも似たり寄ったりですが。
で、ストーリーは魔女が住むという伝説のある森を調べに行った学生四名が行方不明になるというもの。数年後に偶然見つかったビデオテープ(メモリーカード?)に映っていた記録映像を編集したのが本作という設定。
続編はそれから十数年後。前作で行方不明になったメンバーの一人を姉に持つ弟が主人公となり、姉に何が起こったのかを確かめに行くというストーリー。ちょっと魔女らしき映像が一瞬だけ映るのですが、今回も何が起こっているのかはよくわかりません。森に住む凶暴な獣が人間を襲っているだけにも見えます。ドローンとかGPSなどを用意しているところは現代的ですが、それが全く役に立たないというのもお約束ですね。
そして、この手の映画では自分勝手な登場人物、協力しなければならないのにいがみ合う仲間たち、という、これまたお決まりの人物造型。確かに、あんな極限の恐怖状態に置かれたらああいう行動を取ってしまうかも知れませんが、ちょっと早すぎませんかね?