美麗島から世界へ

八重洲ブックセンター本店で行なわれたイベント「日台作家対話」へ行ってきました。登壇されたのは日本から江國香織さん、台湾からは巴代さん、呉明益さん、蔡素芬さんの三名、そして司会は白水紀子さん。なにやら、あたしの勤務先と縁のある名前も見えますね(笑)

会場には上掲のような冊子が配布されていて、今回来日されたお三方ももちろん載っています。ザッと作品紹介も載っているのですが、翻訳がまだまだ日本ではほとんど出ていないのが残念です。もう少し中国語を勉強して原書にチャレンジしましょうかね?

全体の流れは、江國さんがお三方の作品を読んだ感想をそれぞれ述べ、お三方からの意見を伺う前半、後半は逆にお三方が江國さんの作品をそれぞれ読まれての感想を述べ合う、そんな感じでした。短い時間に通訳を介し、なおかつ来日された作家が三名もいらっしゃるので、もっと話を聞きたかった、一時間半では短いよ、というのが来場者の感想ではないでしょうか?

でも三者三様、見た目からしてタイプの異なるお三方の話は面白く、白水さんがうまいことまとめながら進行していたので、あっという間に時間が過ぎました。作家に会うとその作品が読みたくなるというのはその通りですね。話を聞けば聞くほどお三方、そして江國さんの作品も読んでみたくなりました。

というわけで、翻訳が出ているものを八重洲ブックセンターで購入し、サインをいただきました。

 

巴代さんは『タマラカウ物語(上) 女巫ディーグワン』『タマラカウ物語(下) 戦士マテル』です。台湾の原住民の物語です。

 

蔡素芬さんは『明月』『オリーブの樹』で、これは三部作なので、たぶん近いうちに最後の一冊も刊行されるのでしょう。

呉明益さんは、前回の来日時に既にサインをもらっていたので、今回はパス。

 

そして、今まで読んだことがなかった江国香織さんは、呉明益さんが読んだという『なかなか暮れない夏の夕暮れ』をチョイス。