自民党議員が、宮中晩餐会に同性愛者が参加するのは反対だ、的な発言をしたそうです。個人の好みの問題はおくとして、いずれそういう指導者が現われ(いや、現にあたしが知らないだけで世界にはいるのでしょう)、国賓として日本を訪問し天皇主催の晩餐会に二人で出席する、というのは十二分にありえることでしょう。
ただ、この議員が言ったように、実際にそういう事態が起きた場合、一般の日本人はどう受け止めるのだろうか、とも思います。確かに同性愛者の権利を認めるというのは世界の流れでしょうが、それと個人の嗜好の問題は別です。頭では理解していても、心でも納得できているかと問われると、あたしだって自信がありません。
例えば、天皇とその大統領(一応、男性と仮定)がグラスを傾け、その傍らでは皇后とその大統領のパートナー(こちらも男性)がにこやかに話をしている図、というのは違和感を感じさせるものなのでしょうか?
そんなことを考えながら電車に乗っていたら、この時季だからでしょう、クリスマスイルミネーションの広告が目に留まりました。若い男女が寄り添って微笑んでいる写真が大きく載っていました。こういう写真って必ず男女ですよね?
試みに、「デート カップル」で画像検索してみた結果が上の画像です。ほぼずべて男女の構図です、それも若い世代の。
例えば、ディズニーランドなどの施設だと、家族でも楽しめるので家族の写真を使うこともありますし、「友達と行こう」というキャンペーンであれば、女子高生やOL数名のグループの写真が使われることもありますが、流行りのスポットの写真というと、ほとんどが上のような男女のカップルの写真になっている気がします。
これって、カップルは男性と女性とで成り立つものだ、という考えを知らぬ間に人々の頭にすり込んでいると見做すこともできるのではないでしょうか? 例えば、こういうレジャースポットの広告で男同士、女同士を使うって、近い将来にはありえるのでしょうか?
まあ、女同士だと、京都などでは女性の二人連れも多く見かけますが、世間一般は友達同士としてしか見ていないでしょう。「あの二人は同性愛者だ」という目で見ることはほぼないと思います。なので、この手のポスターや広告で女性同士はありでしょうし、これまでもあったと記憶しています。ただし、その場合、二人連れではなく(下のCMのように)三人連れが多いような気もします。
で、こういうポスターやCMに男性二人組って、今後はありえるのでしょうか?
上の動画は、よく知られた(?)JRのCMです。これ、彼氏を待っている彼女の図ですね。これが男同士だったら、CMとして成立するのでしょうか? というよりも、数年もすれば、そういうCMが作られてテレビでも流れ、それを見ても何の違和感も持たないような社会になっているのでしょうか?