二十代を思い出す?

今朝の朝日新聞に載っていた記事です。冷泉家時雨亭叢書が完結したそうです。

と言われても、それって何? という人がほとんどかも知れません。

まあ、本屋さんに並んでいるのをほとんど見たことありませんからね。たぶん紀伊國屋書店やジュンク堂書店でも店頭には置いていないのではないでしょうか? それとも、これは完全に予約販売で、注文のあった人にだけ販売しているのでしょうか?

図書館でも、文系の大学図書館は置いているのではないかと思いますが、公立だと県立図書館クラスでないと所蔵していないと思います。

ただ、あたしの場合、非常に懐かしいです。

別に時雨亭叢書に含まれる典籍を学生時代の研究で使っていたわけではありません。二十代のころ作業のお手伝いをしていた小松茂美先生のお宅に、配本のたびにこの叢書が届いていたことを思い出したのです。

当時はまだ、この叢書の刊行が始まって間もないころ、あたしが手伝いをしていたとき、その時点で刊行されていたのは20点になるかならないか、くらいだったと記憶しています。

それでも、あの冷泉家の文書か、それがこういう形で気軽に見られるようになるなんて、と少し興奮しながら、函から出して眺めた記憶があります。

そんなこんなが思い出されるシリーズです。