自分でやっちゃえ!

自分でやった方が早い病』読了。

あたし自身は、やはり基本的には人に頼むよりも自分でやってしまった方が早いと思ってしまうタイプです。もちろん、人を育てるには任せる、やらせる、ということも必要なのはわかっていますが、その一方で、「この人にこれを任せてもダメでしょ」ということも考えてしまうわけで、どの人に何を任せるか、それを判断するのが難しいと思います。

で、この本ですが、いくつか気になる点が……

同書では、人に任せられず、自分で何でもやってしまうと仕事量が増え、休日出勤も日常的になり、体を壊すことになると警告しています。でもあたしからすると、休日出勤しないとならないなんて、自分の能力が足りないだけだと思います。能力があれば、仕事が集中したって定時の仕事でこなせるはずです。それが出来ないのは能力が足らないだけでしょう。あるいは要領が悪いだけだと思います。

また、人に任せることによって、仕事抜きにした信頼関係、友情が芽生えるようになり、転職してもあるいは退職後も人付き合いが続くとかいてあります。人に任せられない人は退職した途端に年賀状が減って寂しくなると書いてあります。

果たしてそうでしょうか? あたしなど、いま現在でも年賀状は10通前後です。そもそも仕事上で知り合った人はあくまで仕事上のつきあいであって、プライベートで会ったりといったつきあいが生じるとは思っていませんし、そんなことは期待していません。定年後が孤独で寂しいなんて書かれても、あたしには何ら響くところがありません。

本書では、意外と周りの人との繋がりといったことを強調しているのですが、そういうところを強調されればされるほどしらけてしまうのはあたしだけでしょうか?