「生存か」と言われても……

朝日新聞に載っていた記事。

死亡説が出ている過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者について、有志連合を率いる米軍のタウンゼンド司令官は8月31日の記者会見で「今も生存していると考えている」との見解を示した。…(中略)…バグダディ容疑者を巡っては、今年6月にロシア国防省が空爆で殺害した可能性を発表した。米軍は「死亡は確認できない」と繰り返してきた。

「イスラム国」掃討、いつになったら終わるのでしょうか?

で、この記事に出てくる「バグダディ」という名前で思い出したのがこちらの新刊。

ブラック・フラッグス(上)』『ブラック・フラッグス(下)』です。内容紹介をサイトから引用しますと

「イラクのアル= カーイダ」の創設者ザルカウィの生い立ちから「イスラム国」の指導者バグダディによるカリフ制宣言まで、 疑似国家の変遷と拡大の背景を迫真の筆致で描く。中東取材20年のベテラン・ジャーナリストによる傑作ノンフィクション! ピュリツァー賞(一般ノンフィクション部門)受賞作。

です。お陰様でよく売れていますが、こういうニュースが入ってくると追い風になるのではないでしょうか?

日本人には「ブラウック・フラッグス」という言葉、馴染み薄いと思います。「イスラム国」の旗ですよね。昨年刊行された青土社の『イスラーム国の黒旗のもとに』は「黒旗」としていますが、やはり日本人にはわかりにくいと判断したからなのでしょうか? 原題は「Under the Black Flag」ですから、さらに「イスラーム国の」を補っているわけですね。