店頭でこんな新刊を見かけました。
『日本人になりたいヨーロッパ人 ヨーロッパ27カ国から見た日本人』です。海外滞在経験豊富な著者によるこの手の本、これに限らず時々見かけます。日本を貶しすぎたり、逆に褒めすぎたり、そういったものはちょっと困りますが、海外に行ってみて改めて日本について考え直すというのは誰にでもあることだと思います。
ところで著者の一人、片野優さん、見覚えのある名前だと思ったら、あたしの勤務先の著者でした。
『ヨーロッパ環境対策最前線』『ここが違う、ヨーロッパの交通政策』という、やや硬めの欧州レポートを刊行しています。とはいえ、ガチガチの学術書、専門書というわけではなく、誰にでも読める内容、文章です。
それでも、宝島社の新刊と比べると、装丁もタイトルもかなり異なります。同じ著者の本とは思えないくらいです。もちろん中味も全然異なるわけですから、ある程度は出版社側の意向、希望もあったのでしょう。それが出版社の個性、カラーというものですし、どちらがよいというものでもありません。むしろ、そういった出版社の希望に合わせて如何様にでも書ける著者の方がスゴいのでしょう。