見る人が見れば、たぶん宝の山なんだろうなあ

東京の成城というところは、都内でも有数の高級住宅街です。書店営業的には小田急線の成城学園前駅に三省堂書店があります。

かつては江崎書店という街の本屋が駅前にあったのですが、駅ビルの竣工、そしてそこに三省堂書店が出店したタイミングで閉店してしまいました。

そんな成城ですが、成城大学の正門の真ん前に成城堂という小さな書店があります。主に成城学園で使われる教科書の取り扱いを行なっている書店ですので、いまどきの文芸書やコミックが並んでいる書店ではありません。

が、そんな成城堂、岩波文庫や新書が充実しています。たぶん、かつては先生や学生が足繁くやってきては買い漁っていたのではないでしょうか? あたしなどが見てもかなり珍しいものが散見されます。たぶん紀伊國屋書店やジュンク堂書店に行っても手に入らないような、それどころか岩波書店に聞いても「品切れです」と言われそうな銘柄が棚に残っていたりします。

とりあえず、あたしはこんなものを買ってみました。多少薄汚れていますが、今となっては絶版ではないでしょうか? 岩波新書の『フランス勤工倹学の回想』です。古書店ではないので、挟まっていた当時のスリップのまんま、230円でした。

こんな感じの岩波文庫や岩波新書が、それこそ店内の書架に所狭しと並んでいます。持ち合わせが少なかったのでこのくらいにしましたが、まだまだ欲しい銘柄はありましたし、あたしとは興味が異なる方から見たら宝の山かも知れません。