今のところ断捨離は考えていませんが……

同業者や書店の方と話していると本の処分をどうするかという話題が出てくることがあります。出版社や書店の人間が本を捨てるとは由々しきことではありますが、世間一般の人よりも平均して蔵書量が多いのもこの業界人ならではのこと。たまった本、たまっていく本をどうするかは、誰にでも深刻な悩みです。

業界人同士が結婚して、お互いに蔵書が新居に入りきらない、という話もよく聞きます。同じ本を持っていたから一冊処分したというのもありがちな話です。

で、やはり業界人ですから本を捨てるのは忍びなく、知り合いに譲ったり図書館に寄付したり、とにかくゴミに出すということだけは避けようとはするものの、図書館も古書業者もあまり引き取ってはくれないとなると、やはり捨てるしかないのでしょうか? 駅なので「ご自由にお持ちください」というスペースを設けているところもありますので、そこを活用するのもよいかもしれません。少なくともゴミに出すよりかは心が痛みません。

あたしですが、自宅はもう本が置ききれなくなっています。それでも買ってしまうのはもう病気なのでしょうか? ただ、ひとまず本はよいのです。置いておいても腐るわけではないですから。

問題は録りだめた映画やドラマです。DVDに焼いてあるもの、HDDの中に保存してあるもの、こちらもかなり増えてきました。DVDに焼いてあるものは物理的には耐久性に優れていそうですが、読み出せるのか否かという問題がつきまといます。かつてのFDDやMO、ZIPなど読み出すためのハードがなくなっているものが多数あります。となると、あたしが所持しているDVDだって、あたしが生きている間は大丈夫と言えるのか…

DVDに焼いていない、HDDの中に保存してあるものはもっと怖いです。

このHDDという代物、昨日までなんともなかったのに、ある日突然動かなくなります。いや、昨日どころか数分前まで普通に使えていたのにいきなりダメになるという経験だってあります。となると、どうしようもありません。

わが家のHDDには中国映画やドラマもかなり録ってあります。いったいいつ見るの、と聞かれたら答えに困りますが(汗)、とりあえずは将来の楽しみということにしておくとして、とにかくHDDがある日突然お釈迦になったら万事休すです。自分でやった断捨離ではなく、機械が勝手に断捨離してしまうわけです。

皆さんどうしているのでしょう?