人生五十年夢幻の如し

嗚呼、とうとう半世紀を生きてしまった。

とはいえ、昔から早死にするとは露ほども思ってなくて、ノストラダムスの予言に怯えはしたものの、21世紀まで生きられるのは確実なので、できれば22世紀も体験してみたいなあ、などと夢想していた幼少期でした。

なんで22世紀まで、と問われると、その少し前になりますが、2199年に宇宙戦艦ヤマトが放射能除去装置を受け取りに、星の彼方イスカンダルへと旅立っていくのをこの目で見てみたいと幼心に思ったからでした。ヤマトが無事に戻ってきて放射能で汚れた地球を元に戻したのを見届けてから安心して死にたい、なんて考えていました。おまえは沖田十三か、という突っ込みが入りそうですが……

さて、その道のりは大和の旅よりも長いですね。