何を以て悪魔の仕業と見なすのか?

死霊館 エンフィールド事件」を視聴。

死霊館」「アナベル 死霊館の人形」と続く三作目ですね。もちろんあたしは、前二作も視聴しています。ただし「アナベル」は「死霊館」の前日譚になるので、時系列的には「アナベル」「死霊館」「エンフィールド」となるのでしょうか? いずれにせよ本シリーズは、ウォーレン夫妻が関わった数々の心霊事件から選りすぐりのエピソードを映画化したものというふれこみで、すべてが実話なんだそうです。

  

さて本作の舞台はロンドン。夫と離婚して子供四人を抱え苦労している一家。その家でおかしな現象が起こります。特に次女・ジャネットの身の回りでポルターガイスト現象とおぼしきことが起こります。かなりの目撃者もいて記録も残っているそうですが、本編ではテレビクルーなども来て取材を試みます。実際に衆人環視の下ポルターガイスト現象は起きるのですが、最後はジャネットの自作自演ということで巻き引きになりかけます。

が、帰りの列車に乗り込んだウォーレン夫妻の荷物から記録テープが落ち、それを見たエドが何かを悟り、夫妻は再びエンフィールドへ戻ります。実は本当の悪魔は手下を使ってジャネットを脅かしているだけで正体を現わさず、ウォーレン夫妻が屋敷から出て行くのを待っていたという次第。戻ってきた夫妻と本当の悪魔との闘いがクライマックスで、最後はこの手の映画ですから悪魔が退治されてジャネットら家族にも平穏な生活が訪れてジ・エンドです。

 

さて、本作は上にも書いたようにジャネットのいたずらという結末で終わりそうになるシーンがあります。もちろん映画としてはそうではなく、そこから真打ち、本物の悪魔登場ということになりますが、果たして悪魔の仕業であると誰が証明できるのでしょうか? 映像としては造形されますが、それはあくまでジャネットなりウォーレン夫妻なりが見ただけであって、他の人の目に映ったわけではありません。となると、そんな恐ろしいものがそこにいるとどうやって証明するのか。

まあ、それを言ってしまったら、あらゆる悪魔モノの映画はその前提が崩れてしまうのでしょうけど……

ところで、ジャネット役の子、映画の中では割と可愛らしい子でしたね。おかっぱヘアがちょっと広瀬すずっぽく見えるときもあって、なかなかよかったと思います。ただし、グーグルで役者名をググってみると、かなりイメージの異なる画像がヒットします。その違いの方がよっぽど怖いです(汗)。