右折車線

わが家の近所の主要な幹線道路と言いますと五日市街道になります。時々このダイアリーに書いている「マイカーで勤務先まで」も、まずは五日市街道を走ることになりますし、立川立飛のららぽーとへ行くときも、ひたすら五日市街道を西へ向かうルートです。

世間一般では、この時季、小金井公園へ桜を見に行くというニュースの時に「五日市街道が渋滞しています」などと情報で聞いたことがあるのではないかと思います。ちなみに、この五日市街道、あたしが通っていた都立豊多摩高校のすぐ近くを走っていて、クラスメートの中には五日市街道を走る路線バスで通学している人も大勢いました。

さて、その五日市街道なんですが、いみじくも上に書いたように、しょっちゅう渋滞しています。交通量が多いのか、と問われたら、確かに東京の幹線道路ですから、それなりの交通量はあります。都心から多摩地区へ向かう東西のルートとしては、まずは甲州街道(国道20号線)があり、たぶんその次に重要なのは青梅街道だと思います。青梅街道には一部、新青梅街道というのもありますが、五日市街道はこれらに次いで重要な東京の東西交通路だと思います。

甲州街道と青梅街道が、基本的には片側二車線で交差点なども整備されている道路なのに対して、五日市街道は片側一車線の区間がほとんどです。なので、多くのクルマは走りやすい甲州街道や青梅街道を利用し、あえて五日市街道を使うことはないのではないかと思います。ですから、普段はそれほど渋滞しているわけではありません。

しかし、上に書いたような桜の時季とか土日などはやはりそれなりに交通量も増え、渋滞が発生します。あたしも何度も巻き込まれています。

で、気づいたというか、思ったのです。五日市街道が渋滞するのは右折車線がないからではないか、と。

もちろんすべての交差点に右折車線がないわけではありませんが、そもそもが片側一車線の狭い道です。昔からの街道であり、かつ周辺の人口増加もあって両側に住宅が迫っていて道路の拡幅もままなりません。大きくはなくとも交差点はいくつもありますが、そのほとんどが右折車線のないものばかりです。これは走っていて気づいたので間違いないと思います。

右折車線がないとどうなるか? クルマを運転する方ならわかっていただけると思いますが、たった一台、右折しようとしているクルマがいるだけで、その後ろの車は前へ進めません。そこそこの交通量はありますので、対向車が途切れることもあまりない時間帯などは、その一台の右折車のために後ろに渋滞が発生するのです。せめて交差点の部分にだけでも右折車線を作り、直進する車を捌くことができたら五日市街道の渋滞は火なり緩和されると思うのですが……

東京の渋滞って、こんなふうに、ちょっとした斜線の引き直しとか、信号機の改善で解消される部分が非常に多いと思いますし、そういうことを発信している専門家の方もいらっしゃるようですが、なかなか行政は取り合ってくれませんね? 大々的な土木工事に比べると安く済むはずなのですが、なまじ安いと業者の旨みが少ないから敬遠されるのでしょうか?