他の人だってやっているじゃない!

タレントの松本伊代と早見優が線路内に立ち入って写真を撮ったという件で送検されましたね。朝のニュースでもかなり取り上げられていました。その割に、清水富美加の出家のニュースは至極あっさりしていたような……。どうもマスコミは宗教法人が絡むと腰が引けてしまうのでしょうか? まあ、清水富美加の場合、犯罪を犯したわけでもありませんからね。

さて、松本伊代と早見優の件。

記者会見と言いますか、それぞれの謝罪会見の模様が紹介されていましたが、松本伊代がいみじくも「他の人も入って撮っていたので…」と発言していたの、あれ本音でしょうね。さすがに「だからいいと思った」とまでは言わなかったようですが、内心では「なのに、どうして自分たちだけがこんなに叩かれないといけないの?」というところではないでしょうか?

あたしは別に彼女たちの肩を持つつもりはありませんが、たぶん彼女たちよりももっと大胆に線路内に立ち入って写真を撮っていた人たちって大勢いたのでしょうね。それに、あの場所でなくとも「撮り鉄」の撮影マナーの問題は時々テレビでも取り上げられていましたから、恐らく彼女たちのやったことは、それらに比べればはるかにかわいいものだったのではないかと想像します。

しかし、撮影マナーがテレビで報じられるときは十中八九「悪いこと」「犯罪です」という論調で紹介されていたはずです。「赤信号、みんなで渡れば…」ではありませんが、他にもやっている人がいるから、というのは自分の行動の正当化にはなりません。

が、それでも松本伊代のような感想を漏らしてしまう気持ちも理解できます。

もしこれで、あの二人が問題の写真をブログにアップしなかったら、どうなっていたのでしょうか? 世間には知られず、だから叩かれもせず、そもそもこんなことがあったということすら知られずに終わったのではないでしょうか? もちろん、あの場にいた素人が自分のブログに「この前、松本伊代と早見優がロケやっているところを見たけど、線路に入って写真を撮っていたよ」みたいな書き込みをしたとして、それを目敏く見つけた芸能レポーターが突っ込んで……といった可能性もなくはないでしょうが、限りなくゼロに近いと思います。

やはり、なまじ有名人だから、そのブログがそれなりに閲覧されているからこその騒動だったのでしょうか?