数日前の朝日新聞「声」欄に載った投書です。
時々特集している「若い世代」の一つで、外国語について語っているものがありました。
外国の言葉の背景にある文化を理解することが大切……(中略)……文化として言語をじっくりと学びたい
と書いてありました。これぞまさしく外国語を学ぶことの真髄だと思います。
確かに、文法とか音声とか、言葉そのものに興味を持ち、それを研究するという道もあります。それはそれで重要なことですが、多くの人は外国語を勉強するからと言って文法学者になろうというのではありませんし、そんなにたくさんの文法学者、言語学者は必要ないでしょう。一般的に外国語を学ぶのは、外国のことが知りたいという好奇心や興味から来るものだと思います。外国語を学んで、そしてどうするのか、ということが肝心なんだと思います。
何語でもいいですから、入門書などを買ってきたり、語学学校に通ったり、NHKのラジオ・テレビ講座で学んだり、方法はいろいろとあると思います。ただ、そういう風にそれぞれの語学の道へ進む前に『言葉から社会を考える』のような本で、そもそも外国語を学ぶとはどういうことか、それを確かめるのもよいかと思います。
外国語教育のメッカ、東京外国語大学の先生方が、言葉を学ぶと言うことについて教えてくれます。