キラキラネームと「子」

キラキラネームってここ数年言われるようになりましたが、どのあたりまでを指すのでしょうか? 珍しいとか、漢字が難しいだけではダメですよね? キラキラしてないから。でも、キラキラって、個人差もあるので、何をもってキラキラと言うのか……

その反面、女の子の名前に「子」が付かなくなって久しいとも言われます。少し前に、いや、かなり前かも知れませんが、松嶋菜々子、常盤貴子、竹内結子、矢田亜希子などなど、活躍している女優に「子」の名前が多いというので、「子」が少し復権した時期もあったように感じたのですが、最近の女優はまた「子」が減っているような気もします。

これがアイドルだともっと顕著ですが、AKB48のかつての2大エース、前田敦子と大島優子は、考えてみると二人とも「子」が付いていますね。でも、それ以外、特に最近のメンバーはほとんど「子」が付いていないようです。

で、あたしの箱推しの乃木坂ちゃん、一期生・二期生合わせても現在のメンバーでは北野日奈子と佐々木琴子の二人しかいません。二人とも二期生ですから、一期生(OGを除く)には「子」の付いた名前の子はいないということです。ちなみに、昨年選ばれた三期生ですが、12名のうち「子」が付くのは暫定センターに選ばれた大園桃子ただ一人です。やはり、アイドルを目指すには「子」はダメなのでしょうか?

そして欅坂46です。欅坂46とけやき坂46の全メンバーを合わせて32名ですが、「子」が付くのは齊藤京子の一人だけです。もう一人、長沢菜々香が「ななこ」と読むのですが、この「こ」は「子」ではないので、グレーゾーンでしょうか?

と、ここまでですと、「やっぱりアイドルには○○子なんて名前はダサいのか?」という気もしてしまいますが、彼女たちのブログを読んでいると面白い現象が見られます。特に欅坂46のブログでしばしば目にするのですが、ニックネームなどにあえて「子」を付けて呼んでいる、書いていることがあるのです。

たとえば、最年少センターとして何かと話題の平手友梨奈は「てち」と呼ばれていますが、ブログの中では他のメンバーからしばしば「てちこ」と呼ばれ(書かれ)ています。今泉佑唯は「ずーみん」というニックネームが基本なのですが、これもしばしば「ずみこ」が登場します。長濱ねるなどは「ねる」という名前からして既に異色、これはキラキラなのか否か、あたしには決められませんが、ブログでは「ねるこ」と呼ばれることがままあります。

このように、全員ではないのですが、ニックネームなどに「こ」を付けて呼ばれる子が何人もいるのです。これってなんか不思議です。親は「子なんてダサい」と思って命名したのでしょうが、子どもたちはそこに「こ」を付けて呼び合っている。なんとなく社会学の研究対象にでもなりそうな現象にも思えます。ただ、音声として「ko」をつけて呼ぶぶんには、それが「こ」なのか「子」なのか判明せず、ブログでも上記の例で「子」と漢字表記しているのは見かけません。こんなところに、この現象を解く鍵があるのかもしれませんが、あたし的には最近ちょっと気になっていることです。