フツーはダメ、やはり特化すべきなのでしょうか?

今朝の朝日新聞です。

本に出逢う場として本屋さんの特集です。主に個性派書店を特集していますね。少し前に「フツーの本屋」があって欲しい、というようなことを書きましたが、しかし、この時代に本屋が生き残るには個性派でないとダメなのでしょうか? それでも品揃えで個性を演出するのはよいとして、雑貨や喫茶を併設することが「個性的な本屋」なのかと問われると、ちょっと首をひねりたくなります。もちろん、本屋でもなく、本屋をやったこともなければ本屋で働いたこともないあたしなんかが偉そうなことは言えませんが……

それでも、こういう個性的な本屋、果たしてどの程度生き延びられるのでしょうか? 東京や大阪などの代としてであれば、テレビや雑誌で話題になっても、それなりにお客が来てくれるでしょう。新幹線で東京や大阪と結ばれている大きな都市でも、そこそこは頑張れると思います。しかし、それ以外の地方都市ではどうなのでしょうか?

そもそも人口が少ないわけですから、個性よりも日常的に使える本屋の方が必要とされているのではないでしょうか。新幹線との絡みで言えば、どんなに個性的な本屋でも、通過する新幹線の方が多いような駅では、状況はかなり厳しいのではないでしょうか。フツーの書店がフツーに商売をして成り立つなんて、夢のまた夢なんでしょうか?

そんなことを考えながら眺めていた朝日新聞ですが、上のような記事もありました。本屋ではなく居酒屋の話題です。まったく異なる業種ではありますが、こちらも特化型の居酒屋が増えているとのこと。メニューを特化させるというのは、本屋で言えば、コミックを充実させるとか、絵本の品揃えを頑張るとか、そういうところと通じるものがあるような気がします。どの業界も、特化したものが流行るご時世なのでしょうか?

そういえば、百貨店の衰退も言われて久しいですね。何でもある百貨店ではなく、電化製品やパソコンなら家電量販店、日常的な衣類ならユニクロやしまむらとか、家具だったらニトリやイケヤといった具合。結局、ある程度何でも揃えておくというモデルは、コンビニ程度の大きさでなら持続可能なのでしょうか? かくいうコンビニだって、置くアイテムはかなり綿密に計算されているわけですが……

そんな中、ホッとする記事は上の写真。須賀敦子さんの特集です。

  

 

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