いまは過渡期なのかしら?

前のダイアリーで『フラ語入門』について書いたので思い出しました。

下は、少し前の業界紙「新文化」の記事です。

語学書の音源はCDか、それともダウンロードか、という記事です。

えーっと、記事を無視して、あたしの本音を言ってしまいますと、果たしてCD付の語学書を買った人のどのくらいの人がCDを聞いているのでしょう、ということです。もちろんヒアリング問題のような語学書であれば聞かないと解けませんから必ず聞くでしょう。でも、単に本分や例文を読んでいるだけの音源の場合、どのくらいの人が熱心に聞いているのか、実は疑問があるのです。

閑話休題。

記事からわかるように、この問題、まだ過渡期ですよね。

さすがにカセットテープは、それを再生する機会がほとんど消えましたから問題外としても、CDはまだまだプレーヤーが現役だと思います。ただし、若者に限って言えば、「持っていない」という人が過半だと思います。

その逆に、年配の方を対象にすれば、「パソコンを使ってダウンロードなんて、自分にはできないよ」というのが、こちらやもやはり過半ではないでしょうか?

では、若者ならダウンロードできるのかと言えば、意外とデジタルに弱い若者もいるので、そうは問屋が卸しません。もちろん機械にめっぽう強い年配の方も大勢いらっしゃいます。

語学を学ぶのは学生、特に大学生が多いから、デジタルには強いでしょ、と言いながらも、実際に本屋で語学書を購入しているのは学生よりもサラリーマンやOL、そして年配の方が多いというのも事実です。この勢力図のバランスが、まだしばらくは続きそうなので、出版社としてもどっちに軸足を置くかは決めきれません。

そもそも、語学書にCDが付いているのと付いていないのとでは売れ方に差があるのか、CDの有無の価格の差はどれくらいがよいのか、音源が付属CDの場合とダウンロードの場合で売れ方に差があるのか、こういった疑問点、たぶんどこの出版社も確かなデータは持っていないと思います。

カセットテープが数十年の時を経てほぼ消滅したように、CDもいつまであるのでしょうか? ダウンロードだって、OSやスマホなどの発達によって、現在のファイル形式がいつまでも有効なのか、わかりません。

うーん、難しい問題です。