たまにはホラー以外も鑑賞

先日WOWOWで放送された「カンフー・ジャングル」を視聴。

 

タイトルどおり、カンフー映画です。往年のスターたちがちょこちょこ出ているようなのですが、カンフー映画をそれほど見ているわけではないあたしには、ブルース・リーとジャッキー・チェンくらいしかわかりませんでした(汗)。

さて、ストーリーはそれほど凝ったものではありません。若気の至りで対戦相手を殺してしまった香港警察の元武術教官。その服役中に、武術の達人ばかりを狙った殺人事件が起こります。さまざまなジャンルのカンフーの達人ばかりがターゲットになっていることから、元教官は捜査協力を申し出て釈放され、犯人を追います。

まあ、最初からカンフーのジャンルというか七名ほどの達人の名が明かされるので、この人たちが順番に殺されていって、最後は主人公である元教官と犯人が対決して終わるのだろう、という予想ができます。そしてほぼそのとおりの展開。達人が全員やられたのかはわかりませんが、たぶん5名くらいまでしかやられていないのでは?

で、元教官と犯人との死闘。もともと犯人がこの教官を最終目標に定めていることはなんとなくわかります。で、映画の展開上でも、実は犯人が服役中の元教官へ面会に来ていたという事実が明かされたり、犯人の犯行を示唆するような手紙が元教官に届いていたりと、実は元教官と犯人は最初から面識があったわけです。どこの誰ともわからない、謎の犯人を追いかけているわけではありません。

それにしても、犯人は各ジャンルの達人を倒すほどの武芸をどこで習得したのでしょう? 回想シーンで元教官が、自分が武術上達のコツを教えてしまったと後悔しているところがありますが、そんなことだけであのレベルに達するのでしょうか? それに愛する妻を亡くしてしまう(安楽死なのか、最後は自分で首を絞めて殺してしまったわけですが)というサイドストーリーがあるわけですから、それが連続殺人へ向かう何らかの伏線になっているのかと思えばそうではありません。このあたり、若干犯人にも感情移入できそうなところなのに活かし切れていなくてもったいないですね。