社内冷房戦争

既に多くのオフィスで冷房を使い始めているのではないでしょうか? この数年、エコだとか環境にやさしいだとか、そういう言説が幅を利かせ、冷房の設定温度は28度にしましょう、なんていう標語が一人歩きしています。冷房を28度に設定することと、実際に室温が何度になっているかは異なると思うのですが、そんなことは一切お構いなし、一律に28度が正義であるかのような風潮が見られます。

もちろん冷やしすぎの室内というのも体に悪いことは重々承知していますので、そんな極端な温度設定は致しませんが、それでも「寒い、寒い」という女性が多い気がします。いや、世間には十分に暑がっている女性も多いのは知っていますが、なぜか「女子は寒がるもの」というのがよいような風潮です。まるで「あたし、低血圧だから……」というのと同じです。

低血圧なんてなんの自慢にもならないはずなのに、世の女性はなぜか低血圧の方がよいと信じているかのようです。それと同じように、冷房の効いた室内では、女子は寒がるものだ、というのが見えない圧力としてあるような気がします。たぶん、寒がる女性の何割かは、体のどこかが悪いのだと思いますから、冷房の温度を上げる前に、自分の食生活とか健康面をチェックした方がよいのではないでしょうか?

と、やや極端なことを書き連ねてしまいましたが、あたしの勤務先、営業部、編集部、総務部と、3フロアで仕事をしています。各階に暑がりな人もいれば寒がりな人もいて、冷房のスイッチを付けたり消したり、温度を上げたり下げたり、気になった人が勝手に調節しています。それはそれで先輩後輩遠慮なく、気兼ねもなくやっているので、風通しのよい会社だとは思います。

でも、やはり暑いと感じる人もいれば、寒いと感じる人もいるわけなので、これからの時季、いっそのこと「温度設定22度のフロア」「25度のフロア」「28度のフロア」に分け、各自が一番過ごしやすい、一番仕事がはかどるフロアに行って仕事すればよいのではないかと思うのですが、いかがでしょう?