先日発表された日本翻訳大賞の二次選考対象16作品。
昨年の授賞式で、英米系外の作品が多く残ったことに、選考委員の柴田元幸さんが驚かれていたのを印象深く覚えています。日本の翻訳界の豊穣さを表わすものとして、柴田さんももちろん喜んでいたわけですが。
ということで、今回の16作品はどうなっているのか、あたしなりに調べてみました。
キルメン・ウリベ著/金子奈美訳、白水社。キルメン・ウリベはスペイン・バスクの作家です。
『動きの悪魔』
ステファン・グラビンスキ著/芝田文乃訳、国書刊行会。ステファン・グラビンスキはオーストリア=ハンガリー帝国時代の人、現在はポーランドになります。
マリ・ゲヴェルス著/宮林寛訳、河出書房新社。マリ・ゲヴェルスはベルギーの作家です。
『素晴らしきソリボ』
パトリック・シャモワゾー著/関口涼子訳、河出書房新社。パトリック・シャモワゾーはカリブ海のフランス領マルティニーク島出身の作家。
『春草』
裘山山(チウ・シャンシャン)著/于暁飛監修/徳田好美・隅田和行訳、日本僑報社。裘山山は中国の作家です。
チャールズ・ディケンズ著/井原慶一郎訳、春風社。チャールズ・ディケンズはイギリスの作家です。
『夢へ翔けて』
ミケーラ・デプリンス著/田中奈津子訳、ポプラ社。ミケーラ・デプリンスはシエラレオネの作家です。
トレヴェニアン著/江國香織訳、ホーム社。トレヴェニアンはアメリカの作家です。
とりあえず、まずは半分の8作品でした!