まもなく『中国第二の大陸　アフリカ』が発売になります。

本書は、世界第二の経済大国になった中国がその資金力にものを言わせてアフリカを席巻し、新たな帝国主義、植民地化と呼ばれるようになっていることを非難する本ではありません。もちろん、そういった側面がないわけではありませんが、著者の視点は植民地どころか、故郷・中国を捨て、アフリカで成功しようと、着の身着のまま渡ってきて、アフリカに棲みついている中国人を追ったルポ、ノンフィクションです。

大きなプロジェクトの時だけ中国からやってきて、工事が終わればさっさと帰国してしまう中国人とは異なり、彼らは故郷を飛び出てきたわけですから、アフリカで生活していくしかないわけで、現地の人との軋轢もあれば、中国人どうしのトラブルもあるようです。上に述べたような、アフリカの中国人と聞いて日本人がイメージするのとはまた異なる姿は新鮮ではないでしょうか？

それにしても、アフリカビジネスは今ブームなのでしょうか？　新刊も、「続々と」と言うほどではないかもしれませんが、でも気にしているとそれなりにたくさん出ているんですよね。

一例を挙げるなら、『アフリカ進出戦略ハンドブック』『最後の市場アフリカ』『池上彰のアフリカビジネス入門』などがありますし、手軽なところでは、日経ビジネスのムック『アフリカビジネス』『経済大陸アフリカ』『中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う』などがあります。

しかし、そうなると『アフリカを食い荒らす中国』を忘れてはいけませんね。でも、まだ在庫はあるのでしょうか？

いずれにせよ、アフリカでビジネスがトレンドなら、中国の影響（影？）は避けては通れないところでしょう。