小国の気概?

昨年は散々な評判だったNHKの大河ドラマ。今年は「真田丸」が好発進したようですね。

あたしは大河ドラマを見なくなって久しいですが、別に嫌いというわけではありません。歴史は基本的に好きなので、見たくないわけではありません。

が、朝が早いので、特に日曜の晩は、「明日からまた一週間が始まる」と思うと、いつも以上に早寝になってしまうので、8時からの大河ドラマすら、「もう寝る時間」という感じなので、この数年全然見ていません。ちなみに、平日の朝は4時には起きるようにしています(汗)。

ところで、真田家ですが、昔から人気ですよね。ドラマも映画も、あたしはよく知りませんがたぶんゲームでも、真田幸村や真田十勇士なんて、何度も取り上げられているはずです。日本人にとっては、義経と並ぶ判官贔屓の主人公ではないでしょうか?

ちなみに、あたしは「猿飛佐助」と聞くと、白土三平の『サスケ』を思い出してしまうのですが、これってフツーじゃないですか?

閑話休題。

真田一族が人気なのは、もちろん強大な徳川に敢然と立ち向かったその気概に由来するのでしょうが、その戦略・戦術の妙、しっかり徳川の世にも存続した世渡りのしたたかさ、そういったものが評価されているのだと思います。

だとすると、あたしなど中国古代、鄭の国の宰相を務めた子産を思い出します。子産について手頃なものとしては『子産(上)』『子産(下)』などがありますが、やはり『史記』を読んでいただきたいところです。

 

同じく中国古代、斉の晏嬰管仲に比べるとマイナーかもしれませんが、当時の大国・斉の切り盛りをした彼らに比べ、子産の鄭は弱小国、それなのに大国の間にあって一歩も引けを取らず、侮られることもなく国家を存続させたという意味では、彼ら以上の才覚の持ち主だったのではないかと思います。

真田幸村やその一族に興味を持ったり共感される方なら、きっと鄭の子産にも共感していただけるのではないかと思います。