優越的地位のなんとかかんとか?

下は今朝の朝日新聞の紙面です。アマゾンの記事です。「仁義なき」なんて、かなり物騒な言葉が見出しに見えていますが……

個人的にアマゾンはほとんど(ほぼまったく)使っていないのですが、この記事で興味を引くところが二つありました。まずは三段目。

東京・目黒のアマゾン本社ビルに、大手・中堅出版社の社長と営業担当者らが集められ、2週にわたって計40社が“懇談会”に参加した。

という部分。何の変哲もない事実の羅列のようですが、あたしが気になるのは「集められ」という部分。そりゃ、40社にいちいち出向いていたのでは大変だから集まっていただいた、という理屈はわかりますが、これ事実上、呼び出しですよね。特にアマゾン側がいろいろ聞きたいわけですから、普通だったらアマゾンの方が出版社へ出向くのが筋ではないでしょうか? アマゾンは一事が万事こんな感じです。

そしてもう一つ気になったのが次の箇所、5段目です。

ある出版社は「提案に乗らなければ取り扱わない商品も出る」と説明されたという。「乗るしか選択肢はなかった」

これって、言われた出版社側の言葉、なおかつそれをまとめた朝日の記者の言葉かもしれないので、これだけで判断してはいけませんが、これを額面どおりに受け取ったら、いわゆる「優越的地位の乱用」でしたっけ、そういうのに当たらないのでしょうか? もちろんアマゾン川もそういう言質を取られるような表現はしていないはずですし、契約書にもしっぽを掴まれるような表現はしていないでしょうけど、言われた側がそう受け取っても致し方ないような表現であったことは確かでしょうね。

そしてこの記事全体のトーンとしては、アマゾンに対する朝日の敵意とまでは言わなくとも、批判的な態度が見え隠れしていると思います。

なかなか面白いクリスマスプレゼントでした。