犯罪ものか? オカルトか?

録画しておいた「NY心霊捜査官」を視聴。

 

原作本も『エクソシスト・コップ』というタイトルで刊行されていたのですね。しかしまあ、映画のタイトルにしても書籍のタイトルにしてもB級臭がプンプンします。一応は実話に基づいているということですが……

ニューヨーク市警のサーキ刑事は他人とは異なる能力、いわゆる霊能力を持っているようですが、ある日ちょっと猟奇的な事件に遭遇し、そこから悪魔払いを専門とするメンドーサ神父と共に事件の背後にある悪霊退治に乗り出していくというストーリー。

中東の戦場で米軍兵士が悪霊に取り憑かれてくるというモチーフは、確かかの有名な「エクソシスト」がそんな始まりだったような記憶があります。そして主人公が過去のトラウマを抱えていたり、家族にまで危害が及んでしまうというところはオカルト映画、悪魔(悪霊)映画の定番のような感じです。神父と主人公による悪霊との最後の闘いも、「まあ、どっかで見たことあるよね」という感じです。

警察捜査ものと心霊ものを組み合わせた作品なのですが、1+1が2以上にはなっていなくて、あくまで2のままというのが惜しいところ。ただ、実話を元にしている以上、大袈裟な脚色は出来なかったのでしょうね。逆にこれが本当にこのまんま起こった出来事だとしたら、相当怖いです。

が、やはり悪霊の仕業ではなく、あくまで精神病と言いますか、心理学の範疇で解決できそうな気がします。