コミックの方がよい?

休日のお楽しみ、録りだめた映画鑑賞です(笑)。今回はまずこちら。

 

「パラノーマル」の模倣作品と言ってしまえば、まさしくその通りです。あくまで実際に起こったこと、たまたま残されたフィルムに映っていた作品である、というスタンスです。

閉鎖された精神病院、そこではしばしば不思議な現象や目撃談があり、当時は患者を使った非人道的な人体実験が行なわれ、実験の犠牲になった患者たちの霊が……、という趣向。賄賂を掴ませて見てもいないものを見たと言わせたり、初めのうちはチープなドキュメンタリー番組の製作風景を見せていて、いかにもB級というテイストです。6時間もかけてやってくる「地元」の霊能者もインチキ感ありありで笑えます。

B級作品ですから結論を言ってしまうと、撮影クルーは迷路のような廃病院の中で全員命を落とすことになるのですが、映像にはしばしば鮮明に霊(悪霊)が映ります。この手の映画ではチラッと怪しげなものが映り、それが悪魔だ、悪霊だと大騒ぎして怖がらせるのがふつうだと思いますが、この作品ではモロに出てきます、襲ってきます、追いかけてきます。

いくつかの悪霊はそれっぽくてリアルなのですが、あそこまで出てくると嘘っぽくて、安もののお化け屋敷じみていて興醒めです。そして、ケータイや懐中電灯が使えなくなる中、結構長持ちするカメラのバッテリーがやはり不思議です。それにしても、この手の映画はいつまで続くのでしょうね? そろそろ次の趣向を考えないと、もう完全に飽きられていると思います。

さてさて、次はガラッと変わってこちらです。

   

大ヒットコミックを原作として、この映画も日本アカデミー賞などでいくつか受賞をした作品です。

はい、単純に楽しめます。面白かったです。理屈抜きで楽しめます。原作コミックとはいろいろ異なりますし、やはりコミックの方が面白いとは思いますが、これはこれで楽しめるのではないでしょうか? 後半、上戸彩を始め現代日本のおじいちゃんたちが古代ローマへタイムスリップしてしまうあたりからは、ちょっと雑な進み方を感じますが、2時間弱の長さに収めるには仕方なかったでしょう。むしろ、マンガ家落第生の上戸彩が、あんな短期間でラテン語をペラペラ操れるようになるのか、そちらの方が不思議です。

今回鑑賞した二作品、どちらも映画のパート2があるのですね。