最近なんか目につくような……

書店店頭でこんな本を見かけました。

  

頭山満伝 ただ一人で千万人に抗した男』です。「頭山満って誰?」という人がほとんどかも知れません。いや、そもそも「頭山満」が人名だと認識していない方も多いのではないでしょうか? はい、歴とした人名です。近代の日本人です。

この本が出たのがこの8月ですから、まだまだ出来たてホヤホヤの新刊です。なんでこの時季なのでしょうか? 別に今ブームという感じはしませんが。

いや、実は密かなブームなのでしょうか? だって『玄洋社怪人伝 頭山満とその一派』が出たのが2013年ですから、わずか2年で二冊。歴史上の超有名人ならともかく、頭山満クラスが2年で2冊というのはちょっと注目が集まっているのではないかと思いたくもなります。ちなみに更に遡ること10年、『人ありて 頭山満と玄洋社』が刊行されたのが2003年になります。

ちなみに、同じような流れで語られることも多い内田良平や宮崎滔天などの関連書も気づいてみるとちょこちょこ刊行されています。こういったところが静かなブームになっているのでしょうか? ちなみに、あたしはどうしても近代中国史との関係でこういう人たちを見てしまいます。ですから、政界では近衛や犬養なども気になるところですし、山田良政や純三郎兄弟など、孫文の周囲の人には関心があります。でも、恩師の受け売りになってしまうのですが、やはりこの時代の人物で一番気になるのは中江丑吉橘樸といったところでしょうか?

2015年9月1日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー