こういう「戦後思想」にも注目

朝日新聞の夕刊にこんな記事が載っていました。

左側、台湾の記事も気になりますが、今回注目しているのは右側、戦後思想を巡るシンポジウムの話題です。

記事中には、『中村屋のボース』や『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』でお世話になっている中島岳志さんのお名前も見ていますが、シンポジウムそのものは、日本の戦後思想についての討論会だったようで、テーマとしては「憲法・平和・民主主義」「戦争と知識人」といったところが設定されていたみたいです。いま、とてもホットな話題ですね。

 

ところで、あたしがこの記事を読んで思い出したのは、少し角度は違うのですが、あたしの勤務先から出ているこんな本です。

 

はい、細見和之さんの『「戦後」の思想』です。

細見さんと言えば、最近では中公新書の『フランクフルト学派』がヒットしたことでもお馴染みですが、この『「戦後」の思想』は、ヨーロッパ世界を揺るがせた大きな戦争、すなわちナポレオン戦争、普仏戦争、第一次・第二次世界大戦、それぞれの戦後に知識人はどのように思考したのかを辿った論考です。こういう着眼点、大事ではないでしょうか?

ちなみに、勤務先をデスるつもりはありませんが、アマゾンジュンク堂のサイトで「戦後の思想」と入力すると検索結果に問題なく『「戦後」の思想』が出てきますが、あたしの勤務先のサイトでは出てきません。きちんと<「戦後」の思想>と、戦後にカギ括弧をつけて検索しないとヒットしないのです……(涙)。