見よ、この棚差しの迫力を!

ブックファースト新宿店で、「第二次世界大戦と日本」フェアが開催中です。B1のAゾーンで大きく展開中です。

えっ、今年は戦後70年だから、こんなフェアは見飽きた? 確かにそうかもしれませんね。こういうフェア、どこの書店もやってますし、やってましたし、これからやるところもあるのでしょう。今年の場合、新刊だけを並べていても、ちょっとしたフェアになってしまいそうな勢いですから。

でも上の写真をよく見てください。ちょっと様子が異なると思いませんか? うーん、わからないでしょうか?

実は、この手のフェアって、アイテムを絞って、絞ったアイテムを面陳とか平積みにして見せる、というのが普通のフェアのやり方です。フェアの王道と言ってもよいでしょう。でも、このブックファーストのフェアはそうではないんです。写真をよーく見ていただくと気づくと思いますが、ほとんどの本が一冊しか並んでいないのです。そして面陳している本がほとんどなく、ほぼすべてが「差し」です。

全体を見てもそれがわかると思いますし、手間の下の方も、いわゆる平積みをほとんどしていません。つまり、アイテムを絞るのではなく、できる限り多くのアイテムを集めたフェアなのです。面陳や平積みがドーンとあると、なんかボリューミーで威圧感があるように思いがちですが、このようにほぼ棚差しだけで勝負しているフェアも、こうして実際に見せられると非常に迫力を感じます。すごいです。なんか、本の地力をむしろ一冊一冊だからこそ強く感じと言ってもよいでしょう。