ホラー(?)三昧

やはり夏はホラーです。それもB級ホラーに萌えます(笑)。スカパー!でもいくつかの局がホラー特集をしているので録画しておいて視聴してます。とりあえず、今回はこの三本!

まずは「怖すぎる話 劇場版」です。学研の雑誌「ムー」の企画から生まれた作品のようで、読者の体験記を映像化したという趣向。

読者が投稿してきたという時点で、体験者は無事だったということがわかっているので、こういうのって意外と怖くなかったりします。今回もホラーテイストがやや濃いめの「世にも奇妙な物語」的なオムニバスでした。怖くはなかったのですが、この中の一つ「はどろば」に主演した白石ゆの(現在は芸能活動はしていないらしい)が意外とカワイイなあと思ったのが収穫でしょうか?

続きましては、「こっくりさん 劇場版 新都市伝説」です。「こっくりさん」とは言いながら、主人公たちがやったのは「キューピッド様」で、つまりはキューピッド様の怒りに触れて、次々に怪死してしまうというストーリー。

と、簡単に書いてしまいましたが、他のレビューでも書かれているように、この作品はストーリーがメチャクチャですね。この手の作品ですと、主人公(AKB48のメンバー)はけなげで必死にみんなを助けようとして頑張るというパターンが多いのですが、本作ではあまり性格がよいとは言えない、むしろ悪いタイプの女子高生です。ですから、助かって欲しいな、という感情移入が全くできません。もちろん主人公と一緒になってキューピッド様をやったメンバーも、誰一人助けてあげたいと思わせるような子がいません。こんなことしてたら罰も当たるよね、と思わず納得してしまう展開です。

なおかつ、瀕死の重傷を負った友人を見舞いにいっても看護婦や医師が見当たらない病院だったり、友人が車と衝突したはずなのに、直後のシーンでは車はどこにも見当たらないとか、現実社会の言行としておかしなところが多すぎます。すべては主人公の妄想として処理してしまえばよいのでしょうか?

  

続いては「エクステ娘 劇場版」ですが、これはタイトルからして、おおよそストーリーの察しがつくと思います。

実際の人の髪を使ったエクステが、その髪の持ち主の恨みを抱いていて、エクステをつけた人に復讐するという話。髪のきれいな人から生きたまま頭皮ごと髪をむしり取るという残酷な方法で髪を集めているわけですから、そりゃ恨みだって籠もっているというものです。

しかし、これもそもそもの話の始まりがよくわかりません。エクステを提供している闇業者の男は、代々きれいな髪の女性が生まれる村の出身で、そこの娘と駆け落ちしてきたということですが、それなのになんで彼女を殺してその髪でエクステなんて作ってしまったのでしょうか? 東京で食べていくために仕方なかったのでしょうか? そのあたりが謎。

そして主人公が勤める美容室の店長も、なんてこんな男と取引をしているのか? そして娘を失った父親が主人公を助けて真実を突き止めるというストーリー展開はよいのですが、最後は結局悪の組織の手先となってしまうとは、なんともしまらない話です。

そういえば、以前やはり邦画で「エクステ」という作品を見たことがありますが、こちらの方が怖かった記憶があります。