ウォー、あれこれ

先程のダイアリーで、実は書きたかったことを書かないまま投稿してしまいました(汗)。

書評に載った『スクープ』なのですが、正直に申し上げまして、現在、出版社としては在庫僅少です。ただ、先のダイアリーにも書いたように、在庫のある書店はたくさんありますので、どうしても読んでみたいという方は探してみてください。

 

ところで、作者イーヴリン・ウォーの作品は『スクープ』以外にも翻訳があります。とりあえず、あたしの勤務先からでも『ピンフォールドの試練』(吉田健一訳)があります。個人的には、こちらの方が面白いと思いましたが……

   

その他にも、岩波文庫で『回想のブライズヘッド(上)』『回想のブライズヘッド(下)』『大転落』『愛されたもの』といった作品が出ております。

そして光文社古典新訳文庫から『ご遺体』も刊行されていますが、これは岩波文庫の『愛されたもの』と同じ作品で、訳者が異なるので邦題も変わったという次第。

とまあ、こんな風にいろいろと邦訳が出ているウォーです。海外の作家としてはそれなりに邦訳が出ている部類に入るでしょう。書評に出たから『スクープ』が読みたいんだ、という気持ちもわかりますが、その著者に興味を持ったのであれば、あえて書評に取り上げられたのとは別の作品を読んでみるというのはどうでしょう? せっかく、これだけ邦訳も出ていることですし。

ちなみに、あたしは、これもあたしの勤務先の刊行物で、ただしこちらは完全に品切れで一冊も残っていないのですが、『黒いいたずら』が読んでみたいです。『ピンフォールドの試練』同様、吉田健一訳です!