合う、合わない

たまたま視ていたテレビで、結婚について出演者が語っていました。その中で「どうやったら結婚相手と巡り会うのか」といった話になり、既婚の出演者が「どこか、自分と合うところがあると感じるものだ」みたいなことを言っていました。

ふーん、合うねぇ。

芸能人に限らないのでしょうが、なまじ大々的に報道されてしまうから目立つだけであって、芸能人にせよ一般人にせよ、結婚するときは、どんなカップルだってたいていは「この人しかいない!」と信じ切って決断していると思うのですよね。しかし、「永遠の愛」を誓ったはずなのに、誓ったはずの二人がいともあっさりと離婚してしまうのもまた事実、事例に事欠くことはありません。

だから「合う」という気持ちも、あてにならないものではないかと思いますが、それでも「合わない」人と結婚したり付き合ったりすることはないでしょうから(世間にはそういう人も多数いるのでしょうが、あくまで原則論としては)、やはりこの「合う」という感情は大事なのではないかと思います。

しかし、あたしにはその「合う」という気持ちが理解できません。生まれてこの方、同性だろうが異性だろうが、年上だろうが年下だろうが、あるいは同世代だろうが、他人に対して「この人とは合うな」と感じたことがないんです。

合うってどういうこと?

それが正直な気持ちですし、素朴な疑問です。その逆に、「この人とは合わないな」という気持ちはしょっちゅう抱きます。そういう人にはしょっちゅう出逢います。

「合わない」とまでは言わなくとも、「この人とは親しくはなれないな」と感じることもしばしばですし、何度か会ううちに多少は親しくなっても「友達にはなれないな」と感じることがほとんどです。少なくとも仕事上で出逢った人は仕事上の関係でしかなく、仕事を離れてまで親交が続くとは思えません。

もし「合う」人と出会ったらどんな気持ちになるのでしょう?