陸続と台湾?

あたしの勤務先の海外文学シリーズ〈エクス・リブリス〉が続けて台湾文学を刊行します。『歩道橋の魔術師』と『神秘列車』です。

 

別に「台湾文学が来てる!」とか「台湾文学が熱い!」といった確かな自信があるわけではありません。でも、面白い作品が日本で紹介されるようになった、とは言えると思います。アジアの文学というと「苦難の歴史を乗り越えて」的なちょっと暗いイメージがこれまでは強かったかも知れません。でも、最近はそういう暗さを離れた作品が増えているようです。

そんななか、河出書房新社からこんな本が出ました。

セデック・バレ』です。これは「苦難の歴史」系の作品ですが、こういう作品も、否、こういう時代・歴史も知らないといけない、知っていてもらいたい、そう思わせます。こういう作品や時代があってこその「いま」なわけですから。