視聴率があまりにも低くて第9話で最終回(いわゆる打ち切り?)と噂されている「戦う!書店ガール」ですが、今週の放送を見ていて、「ああ、これは脚本が悪いのかな? それともプロデューサーやディレクターの作り方が悪いのかな?」と感じました。
個人的に好き嫌いはあるでしょうが、渡辺麻友にしろ稲森いずみにしろ、演技はそれほど下手だとは感じませんし、見ていられないとも感じません。演者の人たちはよくやっていると思います。でも、ストーリーが……
その前も、店長になった稲森いずみに対するセクハラ発言や扱い、ペガサス書房上層部の男尊女卑的な空気、あまりにも時代錯誤であり、作ったような展開に辟易したものです。あんな展開では見る方だってしらけるに決まっています。と思っていた矢先、今回もありました。
まゆゆ分する北村亜紀と、その恋人・小幡との会話で、ペガサス書房が閉店になり、亜紀が職を失っても自分と結婚するのだから大丈夫、何の問題もないといった発言を小幡がするのです。えっ、いまどきの若者がそんな意識なの、少なくともこれまでの言行を見る限り、小幡にそんな昔気質な雰囲気は感じられなかったんだけど。それに、そもそもあのセリフの展開って、自然でもなければ必然性も感じられないんですけど。
そんな感じでした。たぶん、こういうところに視聴者は嫌悪を感じてしまうのではないでしょうか?
さて、そんなドラマの中、今回は面白いシーンを見つけました。
ペガサス書房吉祥寺店を閉店させないためにスタッフがいろいろ知恵を出し合います。何かアイデアはないかと本を読んだりネットを調べたりするわけです。そんな中、三田がPCでネットを見ていたときの画面にちょっとクスッと笑ってしまいました。
三田が見ていたサイト、たぶんORICONのサイトをパクったものでしょうが、ランキングのサイトでした。そのサイトのタイトルがなんと「ORION RANKING」、オリオン・ランキングと書いてあったのです。
ペガサス書房の吉祥寺店がジュンク堂書店の吉祥寺店で撮影されていることは既に有名です、原作小説もパート2以降はジュンク堂書店吉祥寺店とおぼしき書店が舞台です。しかし、本来、単行本で刊行されたパート1
は立川のオリオン書房がモデル、舞台であったことは、これもまた有名な話です。今回、オリオン書房的な要素がまるでドラマに出てこないから、せめてこんなところにでもとディレクターか誰かの遊び心で紛れ込んだのでしょうか?
おおっ、こんなところにオリオンが! と、あたしはテレビ画面の前で若干の狂喜乱舞でした。