ABC的な?

ABCと聞いて何をイメージするのでしょうか?

「いろは」みたいなもの? 確かに「○○のABC」といったタイトルの書籍もあるように、そういう場合「○○入門」といった意味で使われているのでしょうから、「いろは」とほぼ同じですね。

でも、あたしの属する業界では、特に東京では、ABCと言えば青山ブックセンターになります。いま「特に東京では」と断わったのは、関西などへ行くと「ABC?、何それ?」という反応が少なからず返ってくるので、やはり東京ローカルな略称なのかも知れません。

それはさておき、本日は青山ブックセンター本店でトークイベントでした。その件については別に書きますが、イベントが始まる前にお店の中をぶらぶら見ていると、『ユニヴァーサル野球協会』の隣に『守備の極意(上)』『守備の極意(下)』が並んでいました。

 

はい、わかりやすいですね。野球つながりです。また新刊『ミニチュア作家』の隣にカズオ・イシグロの『忘れられた巨人』が置かれているなんてのは、ミニチュアと巨人というタイトルの対比の妙ではないでしょうか? えっ、それはうがちすぎ?

そんなことはないでしょう。だって青山ブックセンターですから。こういう洒落た並べ方をして見せてくれるのが、ABCのABCらしさだと思うのですよ、あたしは。