他人の褌で相撲を取る[海外文学篇]

柏書房から『サリンジャーと過ごした日々』という本が刊行されました。どうやら『ライ麦畑でつかまえて』『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の著者、J.D.サリンジャーが登場する小説のようです。

 

『ライ麦』を出版しているところの者としては非常に気になる作品です。サリンジャーと言えば、少し前には本格的な評伝『サリンジャー 生涯91年の真実』が晶文社から出ていましたね。

死してまだ話題になるサリンジャー。後半生がほとんど謎だったからでしょうか? 永遠のベストセラー「ライ麦」とサリンジャーは書店の海外文学のコーナーでは必備の書籍ですが、こういうふうに周辺の書籍が増えてくるとやはりまた活気づくものです。

柏書房の新刊が出た機会に、サリンジャー・フェア、やれないものでしょうか?