正月恒例の箱根駅伝。今年は青山学院大学が初優勝。数年前に東洋大学が出した記録を大幅に上回るタイムで勝ったのだとか。あたしの母校・東洋大学は三位に沈みました。この結果が、なんとなくあたしの今年を暗示しているような気がします。
別に、東洋大学のOB・OGは万をもって数えるほどいるわけで、たかだか一回の箱根駅伝でその人たちの運命が決まるなんてことはあるわけないのですが、なんとなくそう感じてしまいます。
管見の及ぶかぎり、東洋大学はこの数年、箱根は勝てるけど他の大学駅伝には勝てない状態が続いていました。「箱根にだけ強い」「箱根でしか勝てない」と言われても、勝てるものがあるのだからそれはそれですごいこと、そんな風にあたしは思っていました。もちろん、他のレースでも勝てるに越したことはありませんが……
その箱根で敗れた。それも自分たちが持っているタイムの記録まで破られて。
なんでしょう? 箱根は勝てるという驕りがあったとは思えません。でも、心のどこかにそんな気持ちがあったのでしょうか? いや、メンバーが毎年替わるわけですから、そんな楽勝ムードはなく、毎年チャレンジ精神で臨んでいたと思うのですが。
得意分野でも一番を取れない、いつの間にか世の大勢が移り変わっていっているのに気づかないで、昔ながらのやり方を変えられない。今年の東洋大学がそうだったとは思いませんが、なんとなく、そんな風に感じてしまい、そしてそれが現在のあたし自身の姿のような気がして、なんとも憂鬱な正月となりました。そして明日から仕事が始まります。