SPEC~結~

WOWOWで放送された映画「SPEC~結~」を鑑賞。「漸」と「爻」の両篇に分かれていましたので、両方を録画しておいて一気に見ました。


たぶんテレビシリーズをずっと見てきた人でないと作品世界に入っていけなかったのではないでしょうか? まあ、この映画自体が映画単体として人を引きつけようなどとは少しも思っていない作品でしょうから、あとはテレビシリーズ以来のファンがどれだけ付いてくるかの問題ですね。

で、結論から言いますと、たぶん評価は真っ二つではないかと思います。「テレビシリーズ以来の世界観が引き継がれていて、なおかつ、これまでのスペックホルダーも登場していて面白い」という人と、「まるっきりの駄作。ダラダラ長いだけで、テレビシリーズの面白さが台無し」という人とに。

と言いながら、あたしはその中間的な感想です。テレビの時の小ネタを散りばめた笑わせるシーンもあって、それはそれで面白く見られましたが、やはり前後編に分けるほどの内容だったのか、と聞かれれば「?」です。それに、スペックだから仕方ないのですが、最後は超能力戦争みたいになってしまっていて、「それなら最初から超能力でちゃちゃっと出来るんじゃない?」という気がします。少なくともテレビシリーズの初期のころは、超能力というか特殊能力を持ったスペックホルダーが登場していましたが、決して超能力だけの話ではなく、きちんと人間が描かれていたように思いますが。この映画では……

なまじ話題作りのために向井理と大島優子を謎めいたキャラクターとして登場させたのがまずかったのかも知れませんし、あえて言うなら、ここまでシリーズを引っ張ってしまったのがそもそもの間違いだったのかも知れません。

が、それでもテレビ版「SPEC」を見てきた人なら、見て損はないと思います。それなりには楽しめます。今だから書けますが、映画館へ見に行くほどではないですが(爆)。

 

それにしても、いまや全国レベルの人気女優になってしまった有村架純ちゃん。あたしはテレビシリーズが始まったときから既に注目していました。「あまちゃん」でブレイクするはるか前の話です。