海外小説にもいろいろある

狼少女たちの聖ルーシー寮』を毎晩寝床で読んでいるのですが、なかなか進みません(汗)。短篇集ですし、そんなに難しいことが書いてある作品ではないはずです。謎解きでもなければ、登場人物が大勢いてその関係性が複雑に絡み合ってという作品でもありません。装丁からもわかるように、読みやすいストーリーのはずです。それなのに、なかなか読めないのです。作品世界に入っていけない、というのが正しい現状の説明だと思います。

うーん、なんででしょう? 単なる相性でしょうか? でも、そういうのってありますよね。で、ちょうど見本が出来てきた弊社の新刊、ボラーニョ・コレクションの『通話』を読み始めてみました。

すると、どうでしょう。こっちはすらすら読めるのです。こちらも短篇集ですが、あっという間に最初の一篇を読了しました。たぶん、作品自体の面白さ、エンターテインメント性から言えば「ルーシー」の方が遙かに面白く、万人受けする作品だと思うのですが、「通話」の方が断然頭に入ってくるのです。やはり、相性でしょうか?

あっ、いま、あたし、「頭に入ってくる」と書きましたね。あたしって、たぶん小説を心や気持ちで読んでいるのではなく、頭で読んでいるんですね。だからでしょうか? でも、宮木あや子さんとかの切ない作品なんて、頭ではなく気持ちで読んでいると思うのですが……

うーん、いい曲。高校時代を思い出します。うちは共学だったので。こういうのは「心で」聞いてるはずです!