また地震

夕方、地震がありましたね。ちょっと大きくて長い地震でした。

あたしはちょうど、とある書店で営業していて、仲の良い書店員さんと話をしているところでした。

最初は店内をドタドタと走っていた数人の高校生のせいかと思いました(←別にその書店が、そんなに安普請の店舗だと思っているわけではありません)。ただ、それにしては長いし揺れも大きいので、「あ、地震だ」と認識した次第です。

書店の人たちは、やはり3・11で棚から本が落ちてきたり棚が倒れたりした記憶が思い起こされるのか、一様に怖がっている感じを受けました。あたしはと言いますと、3・11以前も以降も、別に地震は怖くないです。3・11だってもちろん体験していますが、それほど怖い思いをしていないので、多くの人よりもあの地震が大きかったという印象がないのです。

なんどかブログにも書きましたが、あの日あたしはトーハンの桶川の倉庫にいました。仕事で何度か行ったことはありますが、日常の仕事とはかなり異なりますし、日常仕事をしている環境ともずいぶんと異なる場所であります。つまり、そもそもが非日常的な状況に置かれていたので、地震によって一瞬にして日常が壊れる、という体験をしていないのです。なおかつ、比較的頑丈に作られている倉庫ですから、物が倒れてきて下敷きになる、といった怖さもありませんでした。

というわけで、あたしは幸いにも3・11を、ある意味、体験していないのです。余震が揺れようが、あの時の怖さを思い出すということはありません。ここに、東北や東京の多くの人との断絶を感じます。