不安の種

テレビ東京は昔から平日の昼間、結構面白い映画をやっていることで有名です。B級と言ってしまえB級なんですが、それだけにマニアックなものも放映されたりして、時々はチェックしておかないとなりません。

そんなテレ東で放映された一つ、タイ映画の「心霊写真」です。

原題が「shutter」というように、心霊写真をモチーフにしたホラーです。内容としては暴力をふるわれ捨てられた女が自殺し、その霊が取り憑くというストーリーで、主人公の男性には多少の同情もしますが、結局のところ、お前の優柔不断さがすべての原因なんじゃないの、という気がします。

孤独な女の子と友達になってあげるのはいいけれど、肉体関係にまで行ってしまえば、向こうも本気なのはわかるはず、それなのに誠実に対応しようとしない態度が一番の犯罪なのだと思います。結局、一番憎い相手は殺さずに生かしておく、つまりは半殺しの廃人同様に追い込むとは、なかなか怖いです。

さて、もう一作。こちらはスカパー!でやっていた作品、邦画の「不安の種」です。

コミックが原作だそうですが、あたし、コミックはまるっきり知りませんでした。主演は石橋杏奈。この子、ホラー映画にはよく出ていますね。ホラー向きの顔立ちなんでしょうか?

さて、内容ですが、いくつかの話が入れ替わり立ち替わり現われるのですが、それも同時に起こっていることではなく、どうも時間がかなり異なる物語が順不同で現われます。最終的には石橋杏奈を中心とした一つの話に収斂していくのですが、それでも最後まで理解できないところが多々あって、謎は謎のまま残っている、という感じです。このスッキリしなさ加減が「不安の種」なのでしょうか?