出張から戻りまして、今回の出張で一つ気になったことを。
新幹線、もちろん東海道新幹線ですが、その車内放送、「まもなく京都です」といった放送の英語版は
We will soon make a brief stop at Kyoto.
とアナウンスされます。もう昔から何十回、いや往復だから100を越えているかもしれませんが、とにかく数え切れないくらい乗っているので、このアナウンスは完全に憶えてしまいました。
ところが、大阪で乗ったJR西日本の電車では
We will be soon making a brief stop at XXXXX.
でした。あっ、「be」と「soon」が逆だったかしら、正確に覚えていませんが、たぶんこれであっていると思います。
なにが違うかは一目瞭然。makeなのか、be makingなのか、ということです。この二種類の英語のニュアンスの去って、那辺にあるのでしょう。日本人にはちょっとわかりにくいです。そもそもがまるっきり同じ日本語の英訳なわけですから、どうしてこういう風に異なるのか。英訳した人の感性なんだと思いますが、この違いを逆に日本語に訳し分けることって可能なのでしょうか?
それにしても、初めてこの英語のアナウンスを聞いたときはちょっと驚きでした。もし英語の問題でこの和文英訳が出されたら、あたしならどういう風に訳しただろうと考えたのです。「まもなく京都です」はあまりにも簡潔すぎるのでちょっと日本語を足すとすると、「この電車はあと数分以内に京都駅に到着します」というところでしょうか? 実際、「We will arrive at Kyoto station in a few minutes.」というアナウンスもあります。
でも、どちらにしてもあたしが一番驚いたというか感心したというか、「これが英語の発想か」と思ったのは、主語にWeを使うところです。たぶん、あたしの予想では、「This train」を主語に文を作る人が多いのではないでしょうか? あたしもたぶんそうしていたと思います。でも、ここでWeを持ってくる、これが英語の発想なのか、そう感じた体験でした。