賛否両論?

寒いので自宅に籠もって映画鑑賞。

いや、寒くなくても引き籠もっているわね、あたし。

それはともかく、市川由衣主演のホラー「サイレン」です。

映画の雰囲気としてはホラーなんでしょうけど、怖いところはないですね。心理サスペンスとして見るべきなのかもしれません。ホラーゲームが原作と言うことですが、ゲームをやらないのでそちらは知りませんが、ネットのレビューを見るとオリジナルのゲームファンから数々の苦情が寄せられていますね。堤監督なんですが、こういうのは不得手なのでしょうか?

最後のオチは、まあこの十数年の映画を振り返ればありきたりな真相です。だとしても不可解な点、謎のまま残っているところなどがあるのは、これまた多くのネットのレビューにあるとおりです。

おどろおどろしい、ホラーならではの映像美、というか恐怖もほとんど感じられず、ヒタヒタと迫り来る恐怖が感じられません。島民のけだるさも怖いのかと問われれば、不気味なだけとしか答えようがないです。

で、肝心の市川由衣です。

これまたレビューでは散々な言われようですが、そんなにヒドかったでしょうか? あたしは由衣ちゃん好きなので、ひたすらカワイイなあと思ってみていたのですが、確かにホラーもののヒロインとしては芯の強さを感じるわけでもなければ、鬼気迫るものも感じられず、レビューの意見もごもっともなのですが、これは彼女の演技力なのか、そもそもの企画自体のミスなのか、という問題なのではないかという気がします。

市川由衣ちゃん自身は「呪怨」など、これまでホラー作品にはよく出ていたので、脚本と演出さえしっかりしていれば、ホラーとか影のある役、ちょっと狂気を帯びたような役は似合うと思うのですが……。本作でも、あたしの理解が正しければ、この後、市川由衣は島民全員を血祭りに上げるわけですよね。